

著作権は、作家の財産だ。コンテンツを預かっているということは、著者の財産を預かっているということである。人さまの財産を預かっているからには、それを増やして返さなければならない。コンテンツビジネスの基本はそこにあると思う。しかし、それ以前に気をつけねばならないのが、預かっている財産を、他人に盗まれることのないよう、しっかりと管理することだ。わたしたちのビジネスでは、これを最優先事項として、スタート時からがっちりした著作権保護を行なってきた。まずはパソコンで読む場合。インターネットを通じて、初めて買いに来た人に対しては、こちらからネットワークを通じて、そのお客のパソコンの種類や状態を一瞬にして調査する。「10daysbookは現在、マッキントッシュには対応しておらず、また古いタイプのウィンドウズではダウンロードできない。その場合は、事前に警告を発して、「利用できない」というメッセージを送る。セキュリティーの仕組みや中身については、ここでは詳しく書くことはできないが、基本的には購入者を認証し、正しく購入されたコンテンツであることを確認する。このことが行なわれて、初めてコンテンツを読むことができるのである。次に読書専用端末のシグマブックで読む場合。パソコン上で購入したコンテンツは、ブックリーダーソフトの書棚から、SDカードに書き込まれる。書き込まれた時点で、そのコンテンツはパソコン上では読めなくなる。そのSDカードをシグマブックに入れて、コンテンツを読む。読み終わったSDカードを再びパソコンに移すと、今度はそのパソコン上では読めるが、シグマブックでは読めなくなる。こうして、コピーをすることなく、「読む権利」をパソコンからシグマブックヘと移動するのである。コンテンツは、常に一つしか存在しない。そのため、コンテンツを移す機能は「コピー」ではなく、「ムーブ」と呼ばれている。コンテンツは、それを購入したパソコン以外で利用できないから、会社のパソコンで購入したコンテンツを自宅のパソコンで読むといったことはできない。利用者の便を考えれば、将来は、ムーブの機能をもっと改善する必要がある。しかし、このビジネスにとって、著作権の保護は最優先事項であることに変わりはない。
[参考情報]
デジタルカタログ活用ガイドオフィシャルサイト